こちらのチェアはデンマークのハンスJ・ウェグナーの作品です。
木材はビーチ材で、デンマークでは最も需要の多い木なんですね。
日本ではブナ材ともいいます。
座面は、ペーパーコードで樹脂を含浸させた紙を撚った紐です。
座り心地は、ウレタンやクッションとは違い、座った瞬間かたいように感じますが、
その後、包み込まれるような柔らかさがあると思います。
手作業で1本1本編みこまれており、座り慣れていくと
自分の体に自然とフィットしていくのだと思います。
まさにオーガニックチェアですね。
私もペーパーコードはお気に入りのチェアです。
木材の仕上げは、ソープフィニッシュで
せっけん水をしみこませ
塗膜はつくらず、木地そのままの味を出す効果があり、
北欧などでよくおこなわれています。
オイルフィニッシュより自然に仕上がります。
ペーパーの素材感とシンプルな形は
和のイメージをも感じさせ
日本人の私達にとっても馴染みやすいチェアであるのだと感じます。